政治そのほか速
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日本対カナダのデビスカップ・ワールドグループ1回戦(3月6~8日/カナダ・バンクーバー/ダグ・ミッチェル・サンダーバード・スポーツセンター)、1勝2敗で最終日を迎えた日本は、エース錦織圭(日清食品)の勝利で第5試合に望みをつないだ。しかし、初日の第1試合を戦った伊藤竜馬(北日本物産)に代わって起用された添田豪(GODAIテニスカレッジ)がカナダ2番手のバセック・ポスピショルに5-7 3-6 4-6のストレート負け。昨年は1回戦でカナダを破ってベスト8入りした日本だが、9月にワールドグループ残留をかけてプレーオフを戦うことになる。
世界ランキングは4位と6位…将来はトップを争う1歳違いのライバル同士が、両国のエースとしてのプライドをかけてぶつかった。錦織とミロシュ・ラオニッチとのエース対決。対戦成績は4勝2敗だった。一番最近の対戦であるブリスベン国際で全セットがタイブレークだったことに象徴されるように、両者の対決はこれまですべてタイブレーク絡み。ストレートで片付いたことは一度しかなく、それも7-6 7-6だった。
錦織は英語で「ちょっと笑っちゃうくらい、いつも接戦」と実際に苦笑いしながら言ったが、この日の試合展開は、接戦は接戦でも少し違った。3-6 6-3 6-4 2-6 6-4。誰もが速いと口を揃えるサーフェスであるにもかかわらず、錦織はラオニッチのサービスを5セットで計4回ブレーク。ラオニッチのファーストサービスの確率が65%を切った第2、第3、第5セットを、錦織がすべて奪っている。
それは「セカンドサーブのときはしっかり中に入ってリターンできた」という錦織の感触を裏付ける。さらに、「弾まないコートだったので、しっかり中に入って打ちさえすれば、(伸び上がって打つ必要がなく)打ちやすい胸の位置で打つことができた」と、こともなげに言った。〈速いサーフェス=ビッグサーバーに有利〉 という常識さえも覆す順応力と打開力。それはおそらく、圧倒的な敵の声援の中でも、「自分への応援と思い込むようにした。たいへんだったけどアウェーでも楽しめた」というポジティブ思考にも通じる。
そんな錦織でさえ、「気持ちが切れそうになった」という場面が、最終セットで第3ゲームを先にリードしながら第6ゲームでブレークバックされたところだ。次のゲームはラブゲームでキープされた。しかしそこで踏ん張り、第8ゲームは錦織がキープ、そしてふたたびブレークした。…