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[3.22 J3第2節 長野1-2相模原 南長野]
改修工事が終了した南長野運動公園総合球技場のこけら落としとなった一戦は、2-1でSC相模原が制し、開幕2連勝を飾った。昨季J2昇格を逃したAC長野パルセイロはホーム開幕戦を白星で飾れなかった。
南長野運動公園総合球技場は、2013年7月の日本フットボールリーグ(JFL)第22節佐川印刷(現・SP京都FC)戦を最後に、2014年1月より改修工事に入り、2015年3月に改修工事が完了した。メインとバックスタンド、北サイドスタンドに高さ25メートルの屋根を設け、収容人数は改修前の2.5倍に当たる約1万5500人とJ1基準を満たすスタジアムとなった。
試合はホーム開幕戦での勝利に意気込む長野が動かす。開始2分、MF向慎一が粘って左サイドから上げたクロスをFW佐藤悠希がPA左でゴールを背にして受けたが、ワンタッチで浮かしてオーバーヘッドキック。意表を突いた豪快なシュートがゴール右隅におさまり、長野が先制に成功した。なお、佐藤は改修前最後のゴールを決めていた。
一方の相模原は、前半23分にFW高原直泰が高い位置でボールを奪って、MF井上平が右足ミドル。これは枠を捉えたがGK田中謙吾に防がれた。それでも相模原が果敢に仕掛けると、0-1で折り返した後半4分にDF大森啓生の左クロスを井上がヘディングシュートを決め、試合を振り出しに戻した。
さらに相模原は後半7分に長野MF仙石廉がこの日2枚目の警告で退場となり、数的優位に立つと同28分に逆転に成功する。右クロスから高原が競ってこぼれたボールをMF須藤右介が反転から素早く右足を振り抜き、ゴール右に突き刺し、2-1とした。
長野も後半33分にMF菅野哲也、同36分にFW土井良太を投入するなど反撃に出たが、なかなかPA内でシュートを打たせてもらえず、そのまま1-2で試合終了。長野は先制するも守り切れず、今季初勝利は次節以降へ持ち越された。
決勝点を挙げた相模原の井上は試合後のインタビューで、「素晴らしいスタジアムだったので、決められてうれしい。(ゴールシーン)はあまり覚えていない。走り込んだら目の前にボールがこぼれてきたので振り抜いたら入りました」と振り返った。また、辛島啓珠監督は「失点の後でも落ち着いてプレーできた。選手たちは良く頑張ってくれた。この勝利は自信になる。これを勢いにつなげていきたい」と選手を称えた。
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