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力投する日本ハム先発の大谷=21日、東京ドーム
日本ハムの大谷が周囲の不安を一掃した。オープン戦最後の登板で巨人打線を3回1安打無失点。「真っすぐ中心で、0点に抑えられたのが良かった」。ほっとした表情が浮かんだ。
投じた38球のほとんどが直球で、最速157キロをマークした。「相手が狙ってきていた直球で、ファウルが取れた」。好不調の判断材料としている直球の切れに手応えをつかんだ。
キャンプ中の2月20日に早々と開幕投手に指名された。だが、過去2度のオープン戦は4失点、5失点と不本意な内容。さらに発熱の影響で、この日の登板は当初予定を1日ずらした。心配する声が出始める中、結果を残した。
大役を任せられる投手に成長したが、今年も打者との二刀流を継続。大谷は調整の難しさを承知した上で、「今年は違うアプローチをしている。方法は違っても結果的に上(のレベル)にいければいい」と飛躍を誓う。
栗山監督は「良くも悪くもない」と慎重な姿勢を崩さず、開幕戦について「期待はしています」。27日、札幌ドームのマウンドに立つ3年目の大谷を、ファンも監督も息を凝らして見詰める。