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昨秋の神宮大会を制覇した仙台育英を相手に5安打1失点で完投した平沼
27日の第87回選抜高校野球大会7日目。優勝候補同士の一戦となった敦賀気比-仙台育英を制したのは、プロ注目のエース右腕・平沼翔太(3年)を擁する敦賀気比だった。
平沼は6回まで内野安打1本に抑える快投で5安打1失点の完投勝ち。キレ味鋭いスライダーは完封した初戦から健在で、制球も良く、108球という球数の少なさも際立っていた。
対戦相手の仙台育英は、昨秋の明治神宮大会で日本一となった強豪。打線のつながりの良さは、今大会の出場校の中でも屈指だった。
では、なぜ平沼を攻略できなかったのか。その理由のひとつに、プロも注目する仙台育英の好打者・平沢大河が挙げた、平沼の「打ちにくいフォーム」があった。
バッターボックスで余裕を奪われた仙台育英の打者たち
「足を上げるしぐさが(ほかの投手とは)違う。タイミングが取りにくい」
4打数1安打で1三振と打ち崩せなかった平沢は、このように振り返る。
平沼は左足を大きく振り上げると、その膝は首もとまで上がり、一瞬、背中を丸めるような状態になる。そこからため込んだパワーを放出するように、素早い腕の振りで快速球を投げ込んだ。この独特のフォームに苦しんだというのだ。
さらに、平沼は持ち前の制球力でストライクを先行させ、すぐに追い込む。打者がタイミングを掴むより先に、バッターボックスでの余裕を奪っていた。
平沢は「ボールをじっくり見ていこうと思ったら、ビシバシとストライクを決められた。自分の経験の中でも、トップクラスのいい投手だと思いました」と相手エースに脱帽した。
昨秋の日本一軍団をも惑わせた投球フォームに加え、抜群のコントロールを誇る。初の甲子園制覇を目指す敦賀気比。エースとして牽引する平沼を攻略できるチームは、現れるのか。