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古巣サポーターからコールを受けた仙台GK六反「いいパフォーマンスは見せられた」
[4.12 J1第1ステージ第5節 横浜FM1-1仙台 日産ス]
今季からベガルタ仙台に加入したGK六反勇治。昨季まで横浜F・マリノスに在籍していた六反にとっては、かつてのホームスタジアムでの一戦となった。
前半は危険な場面はなかったが、後半に仙台が先制すると、終盤は再三ゴールを脅かされた。後半40分にはFW矢島卓郎との1対1を迎えたが、勇気を持って飛び出し得点を許さない。その5分後にはMF齋藤学が強烈なシュートを見舞ったが、鋭い反応を見せて失点を回避。最後尾で好プレーを披露しリードを守り続ける。
「1-0で終わることがハッキリわかるような交代の使い方だった」と六反。FWの奥埜博亮を下げてボランチの武井択也を投入するなど、仙台の逃げ切りは成功するかと思われた。
ところが、後半アディショナルタイム3分、MFファビオのシュートに横浜FMサポーターは歓喜する。反応した六反はシュートに触ったが、ボールはそのまま仙台ゴールを揺らした。「今日は勝ち点1と取ったというより、勝ち点3を失った」。土壇場で崩れたゲームプランに、守護神は下を向いた。
試合後、古巣のサポーターから六反コールが起こったことに「勝ってあのコールを聞きたかった。他のチームに移籍した選手に対して、ああいったコールをしてくれるのは僕個人としてはものすごく嬉しい」と感謝。「いいパフォーマンスを見せられた」。トリコロールのサポーターへの想いには、プレーで報いることができたはずだ。
(取材・文 奥山典幸)
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