政治そのほか速
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第5のグランドスラムと呼ばれるインディアンウェルズ(ATP1000/3月12~22日/賞金総額 538万1235ドル/ハードコート)は、その異名にふさわしいスタジアム規模、会場設備で、選手にとってはなるべく長く時間を過ごしたい場所だろう。しかしここまで日本選手は敗戦続き。予選には男女合わせて6人が出場したが、全員1回戦負け。本戦でも奈良くるみ(安藤証券)が1回戦で姿を消していた。残るは1回戦が免除される第5シードの錦織圭(日清食品)と伊藤竜馬(北日本物産)のみ。その伊藤が、マスターズシリーズ初勝利をかけて初戦に臨んだ。
マスターズシリーズの本戦自体、一昨年10月の上海以来。世界ランク87位の伊藤は本来予選からだったが、本戦欠場者が相次ぎ、最後の最後に繰り上がった。運は味方している。1回戦の相手が88位と同格のマレク・ジャジリ(チュニジア)というのも悪くなかった。隙のないプレーをするが、強烈なパワーがあるわけでも、とことん粘り強いわけでもない。チャンスは十分ある相手だった。
「マスターズシリーズに出られる喜びは大きかったし、1回勝ったら(ジル・)シモンということもあって、いいプレーをしてそこにつなげたかった」と伊藤。しかし「このところテニスはあまりよくなかった」という不安もあったという。昨日の練習では腹筋を痛めており、第1セットの第11ゲーム後には鼻血が出るアクシデント。止血のために治療のタイムをとった。
そこまでは両者ワンブレークずつブレークのシーソーゲームではあったが、「チャンスでのフォアのミスが多かった。入れていければもっとおもしろい展開にできたんですけど」とあとで振り返った。鼻血が止まってコートに戻ると、最初のポイントをダブルフォールトで失い、嫌なムードの中、2度のデュースの末にブレークされて5-7でセットを落とした。
第2セットは一方的だった。第1ゲームに唯一ブレークチャンスがあったもののサービスでしのがれ、その後は、気持ちに余裕ができたジャジリの思いきりのいい攻めで、一気に0-5。流れを変えることができないまま、1ゲームを取るのがやっとだった。
「腹筋はとりあえずATPで検査をしてもらいます。その結果次第ですけど、ちょっと休んで気分を変えてマイアミの予選でがんばりたいです」
テニス自体はこの1年、しっかりと方向性を定め、実際に変化している。スピン系のショットの精度を高め、ディフェンスを強化するなどし、より柔軟で安定したゲームが展開できるようになった。…