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オリオールズ時代には同じ箇所を痛めて開幕から欠場も、指揮官は軽症強調
レッドソックスの上原浩治投手が、17日(日本時間18日)の練習中に左太もも裏の違和感を訴えて離脱したと地元紙「ボストン・ヘラルド」が報じている。
上原はブレーブスとのオープン戦前の練習でランニング中に左太もも裏に張りを覚えたという。オリオールズ時代の2010年3月に同じ箇所を痛めて、開幕から28試合を欠場した古傷だが、ジョン・ファレル監督は守護神の状況について軽症であることを強調。1日ごとに様子を見ることになるとされている。
「彼をチームに戻す前に、2、3日後に状態をもう1度テストすることになる。現時点では開幕がピンチとかそういう状況ではない」
指揮官はそう話し、現時点では4月6日(同7日)の今季開幕戦・フィリーズ戦での登板には支障がないと分析している。
レッドソックスはバッテリー陣に異変が相次いだ。先発ローテーション3番手候補のジョー・ケリー投手は右上腕二頭筋痛、クリスティアン・バスケス捕手は右肘痛をそれぞれ訴えているという。
長期離脱ならチームに大打撃「上原の状態はより重要になるだろう」
記事では、上原離脱がブルペンに与える打撃を分析している。
「上原の状態はより重要になるだろう。優秀なブルペンは(先発)ローテーションから出うるあらゆる問題をカバーするもの。だが、もしも、上原が離脱したり効果的でなくなってしまえば、それはできない。次のクローザーはエドワード・ムヒカになる。スプリングキャンプでは彼自身が力強さを感じているようだが、昨年のア・リーグ1年目の防御率3.90よりも実力があることを示さなければいけない」
守護神2番手候補のムヒカに最終回を託すのはいささか心許ないという評価で、スプリングキャンプでは短いイニングで好投を続けている2011年のドラフト1巡目(全体19位)右腕マット・バーンズを先発からブルペンに転向させるプランも存在するという。
上原は昨年、6勝5敗26セーブ、防御率2.52という成績を残し、7月には自身メジャーで初めてオールスターにも選出された。オフには総額1800万ドル(約22億円)で2年契約を結び直したクローザーの健康状態は、大型補強で2年ぶりのワールドシリーズ制覇を狙うレッドソックスの命運を左右する。