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LoVendoЯ、井上苑子、がんばれ!Victoryら次代を担う才能が熱狂パフォーマンス

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LoVendoЯ、井上苑子、がんばれ!Victoryら次代を担う才能が熱狂パフォーマンス

LoVendoЯ、井上苑子、がんばれ!Victoryら次代を担う才能が熱狂パフォーマンス

 

2月28日(土)にZepp Tokyoを舞台に行われた「GIRLS ROCK SPLASH!! 2015 ‐WINTER-」。

今年期待のガーリーバンド リーダー4人が語る熱い想い
第1回目を昨夏に赤坂BLITZで開催。秋に行われた渋谷eggmanでの第2回公演に続く形で行われた、第3回目となるこの日のイベント。出演したのは、SEVEN★PLANET(OA)/がんばれ!Victory/Caramel/井上苑子/つしまみれ/Draft King/LoVendoЯ/Gacharic Spinの計8組。

いづれもライブハウスという場での活動を中心とした、今のガールズロックシーンで熱い注目を集めているバンドやアーティストたち。この日のライブにも、魅力あふれた才能たちをいち早く応援したい人たちが詰めかけていた。

開演前のオープニングアクトとして、現役女子高生バンドSEVEN★PLANETが登場。まだまだ拙いアマチュア感の出た演奏だが、好きな音楽へ真っ直ぐに向かう姿勢や、必死に想いを届けようとしてゆく姿に訪れた人たちも共鳴。初めて触れたにも関わらず、たくさんの人たちが熱い声援を送れば、曲によっては拳振り上げ、必死に演奏してゆく彼女たちを微笑ましく応援していた。

イベントは、「元気」と「笑顏」を楽曲に張り付けたような、つねにパワーあふれたステージングを描き出すがんばれ!Victoryのライブからスタート。

はちきれんばかりのエナジーが炸裂した『I Go Everyday』や『DEAR』など、触れたとたんに身体が騒ぎだす楽曲を次々と演奏。キラキラとした輝き放つ『青春ライフポップ』。会場中へ熱狂した叫び声が響き渡った『ふらいはい!!!』。「君が好きだ!!」という想いを全力で叫んだ『KGSD』まで。終始、情熱炸裂した歌や演奏をぶつけ、がんばれ!Victoryは場内を笑顏で包み込んでいった。

平均身長149cmという背の低いメンバーばかりが集まったCaramelは、気持ちを高揚させてゆく『tkmkセンセーション』やエレクトロな同期音を背景に据えた『スナイパーガールZ』など、触れたとたんに感情を高ぶらせてゆく楽曲を通し、冒頭から、観客たちがタオル振りまわす熱狂を描き出していた。心をキュッと疼かせた『月下のナミダ』や、胸のドキドキを楽曲に乗せ届けた『LoversMoment』。フリーキーでパワーポップな『恋愛少女2』と『恋愛少女』など、どの楽曲も、何度も噛みしめ味わいたい良質な曲ばかりだ。

唯一のソロシンガーとして登場したのが、現役女子高生シンガーの井上苑子。明るく弾け飛ぶように。でも、何処か切ない香りも秘めた歌を魅力に据えた『線香花火』からライブはスタート。

ほろ苦さ隠し持ったスウィートな歌というところに淡い青春の想いを実感。キラキラとした輝きを全面に押し出した、疾走ポップナンバー『Fly Away』。駆け出した演奏の上で、歌が軽快に弾んでゆく『グッデイ』。スカポップナンバー『Stay with Me』では、舞台上を左右に駆けながら、観客たちを拳振り上げた熱狂へ井上苑子は連れ出していた。最後は、アコースティックギターの弾き語りも披露。改めて井上苑子が、繊細な感情の揺れを描き出す表情豊かな歌い手であることを感じさせられた。

中盤には、キリャア15年を誇るベテランバンドのつしまみれが登場。ヒステリカルでフリーキーなサウンドが場内中を支配した『はじまりのうた』、狂気携えたアバンギャルドな世界へ観客たちを連れていった『おじいちゃんのおズボン』。

軽快に疾走した『愛の夢』でも、歪みを持ったメロディーを魅力にせまってゆく。歪んだギターサウンドが一気に咆哮、爆裂したフリーキーロックナンバーの『J-POP』など、皮肉を効かせた恍惚な音で視神経をイカレさせ続けたつしまみれ。そのアバンロックな感覚に陶酔し続けたライブだった。

胸をスカッとさせる躍動感を持った演奏の上で、触れた人のハートをガッとつかんでゆく『エレクトリック』。軽快な演奏の上で、弾むようにメロな歌を響かせた『誓いの歌』など、無駄を削ぎ落した演奏を魅力に楽曲の持つ良質さをダイレクトに伝えてきたのがDraft King。

だから、無条件に演奏へ酔いしれ、無邪気にはしゃいでいたのだろう。パンキッシュなスタイルにカバーした『贈る言葉』や、タオル振りまわし熱狂の渦を作りあげたメロ&ワイルドな『アブラカタブラ』まで、ダイナミックな演奏と生々しい歌を通し、終始、ロックの持つ嬉しい衝動をDraft Kingは届けてくれた。

これまでの流れとは違う、美しさと毒を秘めた独創的な世界観を描き出したのがLoVendoЯ。2人のヴォーカル陣が、妖しく色気を持った歌声で艶かしく攻めてゆく。スリリングな演奏に乗せ、熱狂というドラマを描き出した『この世に真実の愛が一つだけあるなら』。キュートなポップ要素を満載、親しみやすくも暴れたい衝動を与えてた『Stonez!!』。ワイルドな演奏に乗せ観客たちを挑発し続けた『ホントノキモチ』。華やかで艶やかな刺激を注入した『イクジナシ』など、LoVendoЯは心を虜にする魔性なライブを示してくれた。

トリを飾ったのが、5月には渋谷公会堂でのワンマンも控えているGacharic Spin。『Across The now!!』が流れ出したとたん、シンフォニック/スピーディ/デジタル/ハード/ポップなど、ミクスチャーされた極彩色で重厚な歌が洪水のように襲いかかってきた。Gacharic Spinが連れ出したのは、まさにカラフルでポップな熱狂ワールド。チョッパーベースが炸裂した最新シングル『赤裸ライアー』でも、重厚な音が洪水のように身体へ襲いかかってきた。

舞台上と客席とが全身全霊でバトルしてゆくGacharic Spinのライブは、赤裸々な感情ぶつけあった戦いの場。会場中の人たちが、その場で全力で駆けだした『WINNER』まで、どの曲も気力と体力の限界まで挑みながら熱狂のエールを交わしあってゆく、まさにフルマラソン並の凄まじいライブをGacharic Spinは描き続けてくれた。

次回はまだ未定とはいえ、今後も「GIRLS ROCK SPLASH!!」は会場の規模を変えながら定期的に開催し続けてゆく。次の発表を心待ちにしていて欲しい。 (TEXT:長澤智典)

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