政治そのほか速
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幾夜大黒堂氏のマンガ『境界のないセカイ』の作中の表現が性的マイノリティ(LGBT)から批判を受ける可能性があるとして、講談社が単行本の発売を中止し、連載も打ち切りへ追い込まれた事件。この事件について、作品を連載するマンガアプリ「マンガボックス」にて、かねてから告知されていた樹林伸・「マンガボックス」編集長の声明が今月25日に発表された。この公式声明は「マンガボックス」に掲載中の『境界のないセカイ』第15話の末尾に掲載されている。
公式声明では「この度、本アプリ掲載作品『境界のないセカイ』を連載中止させていただくことになりました。本作品を楽しみに読んでいただいていた読者の皆様には大変申し訳ありません。幾夜先生には、連載の中止をご理解いただき、大変感謝しております。また、今後、マンガボックスでの新作連載を目指していただけるともおっしゃってくださり、編集部としてはそれがなによりありがたい言葉でした。幾夜先生の次回作および今後のマンガボックスにご期待ください」と、樹林伸編集長の署名でつづられている。
この発表を前に、樹林氏は自身のTwitterで「実際は一両日中に講談社も公式見解を出す予定で、樹林編集長のコメントも出ます。ただ後者は大幅に内容をカットされました」と記していた。
この件について講談社に問い合わせたところ、公式見解の発表については樹林氏の認識の齟齬で、講談社からは声明を出さないと明言。その上で「樹林氏の文章は事前に見せていただいたが、講談社側ではカットはしておらず、(カットをしたのは)マンガボックス側の判断」であることを強調していた。
■問題はLGBTの運動のあり方をめぐる議論へも波及
『境界のないセカイ』騒動については、3月9日に作者の幾夜大黒堂氏が単行本の発売中止と連載の打ち切りを発表したことで注目を集めたもの。幾夜大黒堂氏が自身のブログなどで発表した発売中止の原因は、登場人物の「女性なら男性と恋するのが普通でしょう?」などのセリフに対し、性的マイノリティ(LGBT)からの批判を恐れた講談社側が過剰に反応したのではないかと見られている。
この問題をめぐっては、当事者であるLGBTからもさまざまな形で議論が噴出している。18日にはLGBT団体の一つ「レインボー・アクション」が「作品の描写に問題はない」とする声明を出している。しかしながら、LGBT関連の社会運動に関わる人物からは、こんな証言も。…