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高いテーマ性を持つ短編ドキュメンタリーに米政府&メディアが注目

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高いテーマ性を持つ短編ドキュメンタリーに米政府&メディアが注目

 高いテーマ性を持つ短編ドキュメンタリーに米政府&メディアが注目

 来る3月20日と21日に第2回ホワイトハウス・スチューデント映画祭が開催される。この映画祭は、ホワイトハウスとハリウッドの映画学校アメリカン・フィルム・インスティチュートが協力し、アメリカの高校生以下の若者が制作した作品を対象に、2日間にわたってインターネット上でストリーミング上映するというもの。
 
  今年のテーマは“お返しが与える影響”。思いやりによって生み出される力や教育者の重要性、社会への奉仕の影響、環境保護の必要性などについて全米の子どもたちが制作したドキュメンタリー1700の応募作品の中から15作品が選ばれた。
 
  初日はオバマ大統領の開幕スピーチから始まり、これらの作品の上映が、2日目にはフィルムメイカーらによる制作ワークショップやセッションが開催される。映画祭には誰でも無料で参加できる。
 
  こうした取り組みを「ニューヨーク・タイムス」紙も始めている。ニューヨーク・タイムス紙が行っているのは、クラウドファンディング・サイト「Kickstarter」と提携して短編ドキュメンタリー作品を紹介する“Made With Kickstarter”の運営だ。Kickstarterを通して制作費の一部を集めた短編ドキュメンタリーの中から、ニューヨーク・タイムス紙の読者層を念頭に置いてセレクトされた作品を順次ウェブサイトで公開。現在公開されている作品の中には、日本の民家をテーマとした “Minka: A Farmhouse in Japan”などの作品もある。
 
  このプログラムは6週間の限定だが、今後シリーズ化し、シーズン毎に展開していく計画もあるという。
 
  Kickstarterのフィルム・パートナーシップの責任者ダン・シューンバーン氏は、同紙との提携について「短編映画の市場は本当に小さいが、それでもニューヨーク・タイムス紙は世界中のそんな市場に、これらの作品を届けることができる知名度の高いプラットフォームだ」と、普段人目に触れることのない短編ドキュメンタリーを世の中に送り出すことのできる本プログラムを歓迎している。
 
  Youtubeなど気軽に動画を発表できる機会が増えている一方で、アート作品の発表の場は限られているのが実情。これらのプログラムは、高いテーマ性を持った作品制作を目指すクリエイターたちを支援し、激励するものとなるだろう。

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