開催中の大型アニメイベント「AnimeJapan 2015」で、明日開催予定のセミナー『アニメ制作を支える製作委員会　現場担当者座談会』の、とある登壇者の肩書きがにわかに注目を集めている。
　
　　この座談会には、Production I.Gプロデューサーの石井朋彦氏、株式会社WIT STUDIO　代表取締役社長の和田丈嗣氏、東宝株式会社プロデューサーの川村元気氏らが登壇予定。いずれの登壇者も自身の所属先を記しているが、一人だけそうではない人物がいる。「アニメーション映画プロデューサー」という肩書きの西村義明氏がそれだ。
　
　　西村氏といえば、一昨年公開された映画『かぐや姫の物語』から鈴木敏夫氏の後を継ぎ、プロデューサー業務を行ってきた人物。その所属は、間違いなくスタジオジブリ（以下、ジブリ）のはず。今月には、『思い出のマーニー』の監督・米林宏昌氏がトークショーで昨年末にジブリを辞めたことを明らかにして、注目を集めたばかり。まさか西村氏もジブリを離れたというのだろうか……？
　
　　そこで、西村氏の去就について、ジブリに確認をしたところ、「現在もジブリに所属している」という回答であった。それでは、この肩書きの理由は……？　関係者に水を向けても、「私の口からはちょっと……」と口をつぐむばかり。
　
　　昨年より、スタジオジブリでは「解散」とも受け止められた業務の縮小の動きが始まっている。今後は宮崎駿氏の半ば趣味のような会社として存続していくとみられるが、果たして……。謎が謎を呼ぶ中、件のセミナーは明日開催予定だ。