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元タレントの田代まさしが18日、東京・杉並区の阿佐ヶ谷ロフトAで、コミックエッセイ『マーシーの薬物リハビリ日記』(25日発売 1,296円 アース・スターエンターテイメント刊)の発売記念イベントを行った。
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覚せい剤の所持及び使用で3度逮捕された田代は、計7年の刑期を終え、昨年7月に府中刑務所を仮出所。現在は、薬物依存症のリハビリ施設「日本ダルク」で治療を受けながら、全国各地の後援会で薬物の怖さを訴える活動をしている。同書には、薬物に依存するようになった経緯をはじめ、刑務所での生活、現在のリハビリの日々が赤裸々に綴られている。
イベント前には出所報告会見が行われ、約5年ぶりに公の場に姿を現した田代は、開口一番、「みなさんお久しぶりです。ご心配をお掛けしてすみませんでした」と謝罪。現在の生活について、「薬物で苦しんでいる仲間たちの手助けをすることが、自分の役にも立っている。薬を使わない生活を重ねていきたい」と語った田代は、自宅から電車で施設に通い、掃除などの雑用や講演をこなしており、「ありのままの自分を受け入れるということを勉強した。薬と正面から向き合うことに気付いた」と変化を明かした。
また、薬物に依存していた頃を振り返り、「捕まるたびにやめようと思ったけど、自分の意思が全く役に立たない。家族も友だちも信用も、すべて失っても走ってしまうのが薬の怖さ。梅干しを見たら唾が出るように、モノを見ちゃうとスイッチが入って、1回だけと思ってしまう」話した田代。芸能界への復帰の意思を問われると、「芸能界に復帰したいとかはない。やめ続ける姿を見せ続けることで、将来何かにつながれば。夢みたいな話ですけど、芸能人専用の『ダルク』を作りたい」と真剣な表情で語った。
ASKAや小向美奈子など、薬物に手を染めやすい環境の芸能界。今年初めにリハビリ施設を退院したというASKAについて、「僕は1番ASKAくんに近いところにいると思ったので、僕なりの想いを届けた」と、昨年の9月頃に面会したことを告白。「薬をやる気持ちは分からないでもないけど、使わなくても幸せなことはいっぱいある。過去は変えられないけど、生き方を変えれば何かが待っている」というメッセージを届けたそうで、ASKAの様子を聞くと、「頷いてました。また危なくなった時に、僕の話を思い出してくれれば」と話していた。
また、「田代まさしのごめんねトークライブ」と題して行われたイベントの前売り券は完売という盛況ぶり。過去に、握手会で薬物を手に握らされてしまった経験を持つ田代は、「今日の握手は危険ですよ」と苦笑い。体重も、出所後の65kgから10kg増の75kgになり、健康そうな顔色を見せていた田代は、「刑務所はおかわりができませんからね。出所した日は、(日本ダルクの)近藤代表がご飯に連れて行ってくれたんですが、初っ端から”しゃぶしゃぶ”でそれはダメだろ~と。あの味は忘れられません」とエピソードを披露して笑いを誘う場面もあった。