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日本橋三越本店では3月18日から24日まで、北陸の文化をフィーチャーしたイベント「春の北陸ウィーク」を同店本館1階中央ホールで開催する。会場では「ヒト」「モノ」「コト」を掛け合わせた形で、石川・富山・福井の文化を紹介する。
同イベントの注目は、音楽家・坂本龍一、人間国宝・森口邦彦、富山県南砺市の松井機業が“夢のコラボレーション”をしたことだ。会場では、坂本龍一が講師として出演する音楽番組「音楽の学校(=schola)スコラ」(NHK Eテレ)の第14巻『日本の伝統音楽』(“commmons:schola. vol.14 Traditional Music in Japan”)(1万1,000円)が発売される。この本のカバーには、人間国宝・森口邦彦が考案した「実り」の柄がデザインされ、カバーの素材には、富山県・城端に唯一残る「しけ絹紙」を使用。太さが不均一な玉糸で織り上げられた“しけ絹”は、2頭の蚕が創る芸術作品とも言われ、唯一無二の模様が現れるという。また、今イベントでは特別に100部限定で坂本龍一直筆の「しけ絹」を用いたスペシャルメッセージカードも添えられる。
このほか、北陸3県を跨いだコラボレーションも実現。石川県の九谷焼「鏑木商舗」、富山県の高岡鋳物「能作」、福井県の越前和紙「杉原商店」の3社だ。
能作と鏑木商舗は、“酒器”で協業。能作は鏑木と同じ形状の酒盃(5,000円/錫、径7.1cm×高さ3.8cm約80ml)を限定製造。一方、鏑木商舗も酒盃「金花詰」(1万4,000円)を製造。会場には、陶磁と鋳物の異素材の酒器で、味わいの違いを堪能できる“北陸BAR”が臨時に設置され、“北陸の酒チケット(3枚綴り)”(300円)を購入すれば、好きな銘柄を愉しむことができる。越前和紙の「杉原商店」は、昨今の“my 猪口ブーム”を踏まえ、携帯できるオリジナル酒盃ボックスを制作。同BARで酒盃を5,000円以上購入の先着100名にプレゼントされる。
また、会場では、北陸の文化工芸を体験することができるワークショップ(3月21日、22日)も実施される。富山県高岡からは伝統工芸士の島谷好徳による「すずがみ体験」(参加費3,000円)ほか、大寺康太講師による「すずアクセサリーづくり」(参加費2,000円)、伝統工芸士の折橋治樹による「螺鈿アクセサリーづくり」(参加費3,000円)、福井県からは越前和紙職人による「紙漉き体験」(参加費1,000円)などだ。…