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江戸後期の浮世絵師、喜多川歌麿が中国の神話に登場する仙女を描いた肉筆浮世絵が11日までに見つかった。町娘や遊女など江戸の美人画を得意とした歌麿が取り組んだ、珍しい画題として注目される。
歌麿の肉筆浮世絵と分かったのは「西王母図」(絹本一幅、縦84・3センチ、横35・7センチ)。仙女の悠然とした立ち姿を描き、絵の奥には長寿を表す桃の実が置かれている。
米シカゴの実業家で日本美術の収集で知られるロジャー・ウェストン氏が昨年、米国内で購入したもので、浮世絵研究家の永田生慈さんが鑑定。他の肉筆画と照らし合わすなどして真筆と断定した。