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和歌山県田辺市と南方熊楠顕彰会は3日、民俗学や博物学の分野で顕著な業績のあった研究者に贈る第25回南方熊楠賞に筑波大教授の井上勲氏(65)を選んだと発表した。
井上氏は、藻類の細胞構造や遺伝子情報を調べ、進化や系統を解明。次世代エネルギーとして藻類バイオマスの応用研究を進めている。選考委員会は、細胞生物学から分類学に及ぶ幅広い研究で藻類学を発展させたと評価した。
井上氏は「藻類は30億年にわたって多様化を重ね、地球と生物の進化を引っ張ってきた立役者。今後、果たし得る役割と可能性を発信し続けるのが私の役回り」とコメントした。