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さくら学院『The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~』ライヴレポート@NHKホール 2015.MAR.29
3月29日、さくら学院2014年度最後のライヴ『The Road to Graduation 2014 Final ~さくら学院 2014年度 卒業~』が東京・渋谷のNHKホールで行われた。結成から約5年、単独ライブでは最大規模のNHKホールでの晴れの卒業ライヴ。初年度から所属しているオリジナルメンバーはこれで全員卒業となった同ライヴの模様をお届けする。 スッキリとした晴れとはいかない花曇りの当日。気温は高く東京地方の桜は、ほぼ満開といった状態に咲き誇っている。まるでさくら学院の卒業式、中等部3年の4人の門出をを祝うかのように……。会場前の物販は今までにないような長蛇の列。ライヴへの期待感が高まっていく。父兄たちはスーツ姿、制服姿が目立つ。年度末最後のライヴは、父兄たちにとって毎年特別なものなのだ。3日前のライヴ同様、外国人父兄の姿も目立つ。
16時過ぎ、開場。厳かな雰囲気の似合うNHKホールのロビーを通り、座席へ進む。1階はもちろん2階も3階もビッシリの人。チケットはソールドアウト、全国22カ所の映画館でさくら学院史上初のライヴビューイング(以下LV)が行われるほど、さくら学院の人気も高まってきているのだ。ステージセットは中央部にバックステージからの入口があり、左右には2階部分への階段のある2階建て構造になっている。
17時5分、場内が暗くなり始業のチャイムが鳴ると、まずはステージ2階部分に担任の森ハヤシ先生が登場。いつもより力強い調子で「それでは、出席を取ります!」と宣言し、1曲目の『目指せ! スーパーレディー -2014年度-』がスタート。次々と登場する生徒たちを客席は拍手と大歓声で迎える。2014年度バージョンの同曲はこれが最後。生徒それぞれのセリフ部分、野津友那乃は中1の時のバージョンで「偽優等生!」とやり、岡田愛は「今日は徳川家康さんです。勝って兜の緒を締めろ!」と歴史の名言で盛り上げる。磯野莉音も元気いっぱいだ。
2曲目『School days』と3曲目『Hello ! IVY』はデビューシングル『夢に向かって』のカップリング曲。昔の曲もずっと大切に歌い続ける、さくら学院らしい、そしてプロデュース委員長である水野由結らしい、意図を感じる選曲だ。『Hello ! IVY』ではフラッグも振られ、会場全体が満開の桜のように色づく。
曲が終わり、1列に並ぶ生徒たち。「ついにやってまいりました、NHKホールです!」と、トーク委員長の野津も興奮気味。生徒たちは皆、ホールの大きさ、そして満員の観客に嬉しさを隠せない。ホールの観客だけでなくLVの父兄たちにも「ポップコーンを呑気に食べている映画館の父兄さん!」と呼びかけ笑わせる。すると磯野が「映画館のスクリーンは実際より太って見えるんだよ」と身もふたもない一言(笑)。「肥満気味だなと思う父兄さん、私たちと一緒に踊ってみてください!」と、ニューアルバムから『ご機嫌! Mr. トロピカロリー』がスタート。体重計に乗って困った顔や悲しそうな表情を浮かべる生徒たちも、笑顔一杯の表情と違った魅力・可愛らしさがある。相当ハードな振り付けで、1曲踊りきったらカロリー消費されそうだ(笑)。曲後半、生徒会長の菊地最愛のかけ声で腹筋を鍛える振りを踊る父兄たち。少しでもなかなかハードだ……(笑)。
ここで早くも今年度の卒業ソング『仰げば尊し ~from さくら学院 2014~』が登場。父兄の誰もが歌ったことのある卒業ソング。ロック調にアレンジした同曲を手拍子で盛り上げる。「Everybody say!」「Put your hands up!」と磯野のラップっぽいかけ声が可愛らしい。
曲が終わり生徒たちが舞台裏に下がると、ステージ2階の背面のスクリーンに今年度のさくら学院の画像が流れる。「School days」が流れる中、4月の写真撮影から始まり、転入式からレッスンやレコーディング風景、ライヴや公開授業、そしてつい3日前のライヴの模様まで、次々と思い出がよみがえる。レコーディングが上手くいかず、泣き崩れる倉島颯良を白井沙樹が慰めるシーンにホロリとさせられる。苦労や試練を乗り越えて少しずつ成長していった生徒たち。それらを糧に今日、目の前にいる生徒たちは堂々と輝きを放っている。
次ページは、プロレス同好会・SKGPの争いはどうなる!?初年度から続くミニパティはすべての曲をフルコースでお届け!
スクリーンの映像が切り替わり、Twinklestarsのロゴが浮かぶ。ここからは部活動ユニットの登場だ。チアリーディング風の衣装でバトンを手にした菊地、水野、野津、倉島、山出愛子の5人が演じるのは『天使と悪魔』。かつて旧Twinklestarsが2ndシングルとしてリリースした『プリーズ!プリーズ!プリーズ!』のカップリング曲が、今年度のアルバムで現メンバーで再録されたかたちだ。脳内に棲む天使と悪魔のせめぎ合いを歌った楽しい楽曲。器用に華麗にバトンを回す姿が絵になる。 次の登場はプロレス同好会。2階バルコニーに登場したテレビ朝日・清野茂樹アナの生実況に乗せ、場内にわき起こる田口コール! まさにプロレス会場さながらの熱気の中登場した田口華と磯野の凜々しい姿に父兄大興奮だ。『Spin in the Wind』の間奏で「プロレス語れんのかよ!」と煽る田口に、「今日であなたの時代は終わります。田口さん、お疲れ様でした」と磯野。SKGPのベルトを巡る争いは、田口の勝利に終わったが……。田口は「おい莉音、華にはもうこのベルトは受け取れないから……。わかってるよな?」と、磯野にベルトを託す。来年度もプロレス同好会は継続するのか? 磯野の新しい相手は、前回乱入した山出なのか?楽しみに待ちたい。
続いては購買部。白井とともに現れた野津は「購買部の長いMCも最後。嬉しいと思いますか?」と笑わせる。「今までで一番いい物販紹介をしたい!」と意気込み、写真セットを紹介するが既に売り切れと、場内をがっかりさせる。しかし、「通販で販売させるつもりです!」と宣言して拍手を呼び、次にはグラスを紹介。「割れやすいから予備が必要。家族の分も考えて10個くらいは」と爆笑を誘った。2人のMCも初回と比べ随分と成長したようだ。『ピース de Check!』の間奏でバズーカを発射する2人。サイン入りTシャツが仕込まれたバズーカの威力は凄まじく、3階席まで届いたようだ(笑)。
次にミニパティの3人・菊地、水野、田口が登場すると場内は大興奮。「ハンバーガー!」と叫ぶ3人が歌い出す『ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー』に父兄はコールで盛り上げる。曲は1コーラスで『プリンセス☆アラモード』へ。今回はメドレーのようだ。曲は『しゃなりはんなりどら焼き姫』から『よくばりフィーユ』のワンフレーズを挟んで『あちゃ! ちゃ!カリー』、『ハッピーバースデー』と展開し、最後は新曲の『ヒラリ!キラキラ☆ヤミヤミミュージアム』へ。全7曲のぜいたくなメドレーに父兄たちも満足満腹か(笑)。「ごちそうさまでした!」と退場していく3人。思えば、ついさっきダイエットの曲を歌ったばかりなのに、7種類ものメニューを平らげるなんてと、個人的に少し笑いがこぼれてしまった(笑)。
MCに登場した残り7人のメンバー。プロレス同好会でほんの少しだけ登場した清野アナの話題に拍手が起きる。リングのロゴは新日本プロレスとコラボしたと得意顔の磯野に、購買部の野津は「今回もプロレス同好会は予算使いすぎ。清野さん代にリング代にベルト代」と笑わせると、磯野も「購買部もバズーカ使ったじゃん」と対抗した。バトン部の話題になると、磯野が倉島の振りが可愛いと絶賛。倉島は照れながら「前のバトン部の杉﨑寧々ちゃんの振り付けをそのままリスペクトしました」と明かした。岡田が山出の「天使と悪魔の表情が可愛かったよ」と褒めると、山出は「お世辞をどうもありがとう。私に気に入られようとしてるの?」と切り返し。岡田は「違うの!違うの!」と必死で、小6のバトルは場内の笑いを呼んだ。
ここで野津が「次の曲は2階セットを使ったあの曲です!」と『スリープワンダー』を紹介。夢か幻か、少女の冒険と成長のストーリーはいつも聞くものの心に響く。田口の演じる“いたずらな猫”もこれが最後と感傷的になる。そして太陽系の惑星を紹介していく楽しい楽曲の『Planet Episode 008』は父兄たちもノリノリで盛り上がる。田口のかっこよさも大賀咲希の歌唱力も映える、隠れた人気曲だ。MCで菊地は、「スリープワンダー、最後の最後まで、猫役の華は道を教えてくれなかった」と笑わせた。野津は部活動の時からステージの背景がオーロラから星空に変わったことを明かし、拍手を浴びる。星空背景の下での『Planet Episode 008』、ピッタリだったと観客も大喜びだ。
ここで田口が「ここまでは2014年度のさくら学院らしい楽しい曲をお届けしてきましたが、ここからは今の私たちの気持ちを表した曲」と『ハートの地球(ほし)』を紹介。両手にポンポンを持った生徒たちが、ハートや星やSAKURAの文字を次々と形作る同曲は、“離れていても心は一つ”という今年度のさくら学院を象徴する気持ちの込められた楽曲。メンバーが離ればなれのことが多かった今年度、そこから少しずつまとまっていった生徒たちに起きた苦労や涙の過程を想像すると、自然と目が潤んできてしまう。その試練があってこそ大きく成長できた10人の形作った大きな○(マル)に大きな拍手が起きた。
静かなオルゴールの調べから始まる『未完成シルエット』。中等部3年の4人を中心に周りに下級生が配されたフォーメーション。未完成な状態から始まった今年度のさくら学院もとうとう完成の時が来た。これが今年度のさくら学院だ! と言いたげな菊地、水野、田口、野津の表情は真っ直ぐで何の迷いもない。いよいよここから旅立っていく時が近づいている。その4人が残って次の楽曲『宝物』が始まる。マイクスタンドにマイクをセットして歌うのだが、野津がなかなかマイクをセットできず、笑いが起きる。湿っぽくなってきた空気が、少しだけ軽くなる。仲間とともに築いた宝物のような思い出たち。でももう旅立たなくちゃと歌う歌詞に、どこか懐かしいメロディラインが涙を誘う。
MCに出てきた白井が「名曲ですよね~」と持ち上げて笑いを取る。父兄たちを泣き崩させないように、という配慮がどことなく漂っているように感じるセットリストやMC。それでもしんみりとしてくる場内に「まだまだ楽しんでいきたい」と盛り上げる野津に大きな拍手が起きる。しかし次は卒業ソングの『My Graduation Toss』とあって、手拍子の父兄たちの頬は涙に濡れていく。菊地がセンターの同曲に、卒業がすぐそこまで迫ったことがひしひしと伝わってくる。一緒に歌う父兄たちも涙声だ。そして新曲の『君へ届け』。思いを届けることが大切と痛感している10人が歌うからこそ説得力のある言葉。「ワタシ史上最高のアリガト!」がハートに突き刺さる。
水野がラストの曲、として「一番最初に作ってもらった曲。ライヴで一番披露してきた、思い出も卒業生の思いもある。父兄さんと作ってきた大切な曲」と、『夢に向かって』を紹介する。中3の4人から下級生へと歌いつないでいく様が心を揺さぶる。何度も何度も聞いている曲ではあるが、こうしてまた新たな感動が気持ちを波立たせてくれる。倉島のかけ声でフラッグが振られる。満開の桜のように揺れるさくら色のフラッグ。可憐な蕾をとうとう開花させて卒業していく4人の眩しい姿。いよいよセレモニーが始まる。
次ページは、2014年度最後のパフォーマンスに生徒たちも父兄も涙旅立つ4人の「史上最高のアリガト」!2014年度さくら学院の集大成
厳かなクラシック音楽が流れる中、卒業証書授与式が始まる。森先生の号令で入場する卒業生と在校生。倉本美津留校長の手によって卒業証書が渡されていく。小等部6年を卒業する岡田、山出に続き、菊地、田口、野津、水野の順で卒業証書を受け取る。菊地の目が潤んでいるのがわかる。
送辞を読むのは磯野。今までに9人の卒業生を送り出してきた磯野。いつも一緒に送り出してきた4人を送り出すのは変な感じだと続ける。磯野が転入してからの、1学年上の菊地・水野に同期転入の田口、初めて後輩として転入してきた野津との思い出を語る。いつも笑顔でみんなを元気にしてくれた菊地、さくら学院が大好きで、さくら学院が嫌いになっちゃうほど真剣に考えていた水野、同期として多くの思い出を共有し、プロレス同好会でも様々なことを学んだ田口には出会えたことを感謝し、年上の後輩の野津とは接し方に悩んだが、徐々に最高の相談相手になれたことを語った。そして「離れていても心は一つ」いう教えを胸に来年度も新しいさくら学院を築いていくと宣言した。いつの間に、こんな人の心を打つ言葉を言えるようになったのだろう。磯野の送辞に、場内は深い感動に包まれる。
そして卒業生の答辞。前に進んだ4人を代表し、菊地がマイクスタンドの前へ。磯野の背丈に合わされたスタンドを低く直す菊地に場内から笑いが漏れる。2011年度の卒業式で、送辞を読んだ中元すず香に合わされたスタンドを生徒会長の武藤彩未が低く直して笑われた光景が思い出される。ゆっくりと、しっかりとした口調で送辞を読む菊地。10人で集まることはない明日になれば……と語る菊地の声は、次第に涙声混じりに変わっていく。さくら学院での思い出を綴り、卒業した先輩への感謝、同期そして後輩への心のこもったメッセージに、場内からはすすり泣きも聞こえ始める。
まだみんなと一緒にいたい。でもスーパーレディになるため旅立ちます、と語る菊地の頬は涙に濡れている。倉本校長、森先生、職員室の先生、スタッフ、そしていつも優しく見守ってくれたちょっぴり親バカな父兄たちに向かい、史上最高のアリガトを伝える菊地の涙は、最高に美しく輝いていた。大きな拍手が会場を包む。
倉本校長の式辞。「水野はちっちゃくてクルクル回ってわけのわからんおまじない唱えてて、大丈夫かなと思った。菊地はちっちゃいけど、何そのお見通し感、この先どうなるのかと…。田口は人形みたいにボーッとしてて、まだ魂入ってないんだろうなと思った。野津はやたらとなれなれしくて、場慣れしてるのかなと思った」と、初めて会った頃の印象を語って笑わせる。そんな4人が今や大きく成長し、羽ばたこうとしている。たくさんの難しい課題を乗り越えてきた4人を褒め称え、期待してると力づけ、父兄たちに向け応援してくださいと呼びかけ大きな拍手をもらった。
担任の森先生は、「LVで見てる人、トイレチャンスです」と笑わせ、「今年の中3の4人、めちゃめちゃ不安だった。イジるとすぐ泣くやつ、本番中なのに戦意を喪失してるやつ、無茶ぶりをすると心を閉ざす奴、独りよがりの物真似で客席をぽかんとさせるやつ」と笑わせる。「そんな4人が舞台上で言いたいことを言うようになって、本番中も自分にガンガンかみついてくる……」それが嬉しいと涙ぐみながら語る森先生。「毎年、これから楽しくなるなって時期に卒業。僕の感情ミルクレープはべろんべろんです」と爆笑を呼び込む。続けて「俺の心の中では留年。卒業しても心配してやれる関係でいられたら。(三吉彩花の出演しているテレビ番組の)メレンゲの気持ち、ハラハラしながら見てる」と、卒業生や在校生への愛情を笑いに包み込んで語る森先生。「小さい背中に背負ってるものをたまには分けてほしい。卒業おめでとう、これからもよろしくね」とまとめた。
涙と笑いに包まれた卒業証書授与式が終わり、ライヴ再開。ピアノの旋律がホールに響く。卒業公演のアンコール1曲目は毎年この歌だ。『旅立ちの日に~J-MIX 2014~』の美しい合唱の旋律が胸を締め付ける。いよいよ旅立ちの日が来た。生徒たち自身、まだまだ未完成と言っていたパフォーマンスも、2014年度らしい完成形になったと感じる。菊地の目に光る涙。
曲が終わり、静かに聞き入っていた父兄から拍手が起き、次の『See you…』が始まる。2011年度の卒業式、武藤彩未生徒会長の世代を見送った、初めての卒業式と同じ流れ。武藤に憧れてさくら学院に入ってきた水野らしいセットリストだ。クライマックスで火花が散り、天井からさくら色に輝くテープが降ってくる。4人の卒業生の名前と、〝卒業おめでとう!〟の文字が印刷されている。こぼれ落ちそうな涙をこぼさぬように、そっと天井を見上げ桜の花びらのように舞い落ちる美しいテープを目で追った。
在校生から卒業生へのメッセージ。白井は「書の授業でもっと伝えたいし伝えてくださいと書いた想いは伝わりました。来年度も顔笑るから見守ってください!」と語り、岡田は涙声で「中3のみんなは憧れでした。みんなに追いつこうとして追いつけず、失敗ばかりしてごめんなさい。でも、みんなの大好きなさくら学院をもっといい場所にできるよう顔笑るから」と泣き崩れて父兄の涙を誘う。山出は「中3から学んだことを後輩に教えられるよう顔笑るから、応援よろしく、あ~」と噛んで笑いを誘いながら、「これからも見守って」とまとめた。
大賀は、「来年度のさくら学院いいなって思えるように必ずするから、もう安心して卒業してね」と、いつもの上から目線で笑わせた。倉島は「中3と過ごした時間は短かったけど、楽しい思いも悔しい思いも4人と一緒だったから、この思い出は宝物です」と爽やかに語った。磯野は「伝えたいことはひとつだけ」と言い、4人にひとりずつありがとうを言いながら抱きしめた。そして「ここまで応援してくれた父兄さん、今までありがとうございます、来年度もよろしくお願いします」と締め、拍手を浴びた。
卒業生のメッセージ。野津は「悔しい思いもしたし辞めたいと思ったこともあったけど、父兄さんの笑顔を見れたり、メンバーと苦しいレッスンを乗り越えられたことが宝物。ありがとうございました!」と語り、田口は「卒業すると同時にネガティブキャラも卒業」と宣言し、拍手を浴びる。「これからはヤングライオンではなくて、虎姫一座の研修生・ヤングタイガーとして顔笑ります。NHKホールの皆さん、愛してまーす!」と叫んだ。
水野は「時間がギリギリということで……」と切り出す。気づけば時間は20時まであとわずか。いわゆるシンデレラタイム直前になってしまった。続けて「時間がギリギリなのでまとめると、由結は心から信じられ、心から大好きって思える仲間もいるし先生もいるし、卒業生も父兄さんもいるので、この先何か辛いことがあってもこの5年間を力にして、YUIMETALとしての夢も水野由結としての夢も全部叶えたいので、これからも応援お願いします」と晴れやかな顔で宣言し、最後に「来年度のさくら学院も見守ってあげてください」と付け加えた。
菊地は「卒業したくないと思うけど、さくら学院は温かくて、父兄の皆さんもただいまって帰ってこれる場所を作ってくださってるので、私たちも見守っていきたい。父兄さんも2015年度のさくら学院を見守っていただけると嬉しいです」と後輩への想いを語り、最後にマイクを外すと地声で「さくら学院最高!ありがとうございました!」と叫び、父兄たちの涙腺を崩壊させた。
時間が迫り、名残惜しそうに客席に向け手を振りながら舞台を後にする10人。最後の最後で、水野が感極まったように泣き出したのが印象的だった。色々な困難を乗り越え、やりきった故の涙だったと感じる。
10人それぞれが大きな成長を遂げた2014年度のさくら学院。卒業生4人は大きな経験を糧に、それぞれの夢に向かい羽ばたく。卒業……それは悲しいことではない。見守ってきた生徒たちの成長した姿が眩しくて流れる涙は、恥じることなく思いっきり長そう。生徒たちも、父兄たちもそれぞれの想いを抱えながらキレイな涙を流した夜。
渋谷の満開の夜桜は、巣立っていく4人の姿のように美しい。やがて、桜の大樹のように育つであろう4人を、いつまでも見守っていこう。
セットリスト
01 目指せ! スーパーレディー -2014年度-
02 School days
03 Hello ! IVY
04 ご機嫌! Mr. トロピカロリー
05 仰げば尊し ~from さくら学院 2014~
06 天使と悪魔(バトン部 Twinklestars)
07 Spin in the Wind(プロレス同好会)
08 ピース de Check!(購買部)
09ミラクル♪パティフル♪ハンバーガー~プリンセス☆アラモード~しゃなりはんなりどら焼き姫~よくばりフィーユ~あちゃ! ちゃ! カリー~ハッピーバースデー~ヒラリ!キラキラ☆ヤミヤミミュージアム(クッキング部 ミニパティ メドレー)
10 スリープワンダー
11 Planet Episode 008
12 ハートの地球(ほし)
13 未完成シルエット
14 宝物(中等部3年)
15 My Graduation Toss
16 君に届け
17 夢に向かって
~卒業証書授与式~
18 旅立ちの日に~J-MIX 2014~
19 See you…竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。