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yazzmad
2010年に結成し、コンスタントな活動で着実にファンを増やしてきた感のあるヴィジュアル系バンド「yazzmad」(ヤズマッド)。バンドのコンセプトや個性豊かなメンバーの素顔に迫ったロングインタビューです。
【動画】yazzmad 『踊るペリカン』MV
――yazzmad結成のいきさつを教えて下さい。
ナオキ:結成は2010年です。現在オリジナルメンバーが健希くんと僕だけなんですけど、僕が彼に誘われた形でバンドを一緒に組むことになって。
――健希さんがナオキさんを誘った理由というのは。
健希:元々共通の知り合いから「歌が上手い人がいるよ」と紹介されて、誘ってみました。
KAZAMI:シンプルな理由(笑)。
ナオキ:それから何度かメンバーが入れ替わってりした時期がありまして…。
健希:3年くらいメンバーが安定してない時期があったよね。
ナオキ:そして2013年くらいからだいたい活動が安定してきて…13年にドラムのzumiさんが入って、2014年にKAZAMIくんが入って、今年、2015年、がんばります! という感じです(笑)。
――zumiさん加入のきっかけは?
zumi:元々はサポートだったんですけど、正式加入のきっかけとして、「高田馬場唐揚げ事件」というのがありまして…僕、唐揚げ大好きなんですけど…。
――えっ、それ加入に関係する話ですか?
ナオキ:何度も僕たちが「正式加入しないか」と誘っても彼はそれを拒んでいたんです。それでLIPHLICH(※LIPHLICHはyazzmadの所属する事務所の先輩です)の久我さんから、居酒屋で「バンドに入らないとこの唐揚げを食べさせない」って脅されたという…。
zumi:で、食っちゃったんですよね(笑)。そうやって些細な事が人生を大きく変える転機になるのかなあって…。
健希:俺(唐揚げ事件の前に)結構誘ったんだけどなあ…。
zumi:はい! 健希くんの熱心な誘いもありまして…。
――取ってつけたように! KAZAMIさん加入の経緯は?
KAZAMI:僕はzumiさんと知り合った時に、僕が前のバンドを辞める、yazzmadは先代ベーシストが抜けるという状態で、yazzmadのように歌が重視されている上で振り幅の広い音楽をできるバンドをやりたいと考えていたので、即決という感じでした。
――ここまでで「歌」の話が何度か出ましたけど、バンドの方向性として、歌を重要視しているというのは最初から決まっていたんですか?
ナオキ:当初「じゃあどういう音楽をやるのか」となって、歌モノをやりたいという話になり、煽るとか盛り上げるよりも、歌をちゃんと聴かせたいっていう意識はありました。ギターの健希くんもコード感にこだわって作っていきたいという話をしていましたし。そこから出発してるんで、歌モノありきみたいな考えではいると思います。
――「煽る」「盛り上げる」方が今のインディーズのヴィジュアル系シーンでは王道というか多数派ではありますよね。
ナオキ:そうですね、楽しく盛り上がれるのも良いと思うんですけど。じゃなくてもっとそれ以外の部分でも中身をちゃんと詰めていきたいという想いがあって。
その中身って僕らの場合なんなのかというと、歌詞だったり伝えたいことだったり、どういうことを主張して音楽をやっているのかということだと思うんです。
単純に音楽面でいえば、僕がキャッチーな物が好きというのもあるんですけど、耳に引っかかるような、誰よりも引っかかるようなものを作りたいなと。そういう単純な発想です。
――そこにみんな合致して。
zumi:そうですね。
ナオキ:アレンジは自分たちの個性で彩れれば。
ナオキ(Vo)
――それぞれのメンバーの個性というか、ルーツもお伺いしたいのですが。
ナオキ:僕は元々小さい頃の話をすると、親が車の中でドライブしている時のBGMが70年代くらいのグループサウンズだったんです。その当時はとくに気に留めてなかったんですが、今になって聴いてみたら耳馴染みが良くて影響を受けているんだなって。
それで、本格的に音楽に興味をもった時に聴いていたのはGLAYですね。そこから地元の友だちでコピーバンドを学園祭なんかでやってたんですけど、ライブハウスにも出たくなって。当時地元のライブハウスに高校生用のイベントがあって、それがハードコアイベントかヴィジュアル系イベントという極端な二択で(笑)。「GLAYはどっちに出ればいいですか? 」と聞いたら「ヴィジュアル系じゃないんですか!? 」とちょっと怒られて(笑)、そこでヴィジュアル系というものを意識するようになって…。今に至ります。
健希:僕が音楽を始めたきっかけはL’Arc~en~Cielですね。そこから今に至ります。
KAZAMI:ざっくりすぎる!
――健希さんはレフティのギターを使用されていますが。
健希:僕は生まれつきこっちの手(左手)でしかピック持つしかできないんで、こっちで弾いてるんですけど。元々右利きのギターを改造してもらってるんです。
KAZAMI:お母さんが用意してくれたギターだよね、今も使ってるやつでしょ? あの茶色いやつ。
健希(G)
健希:そうそう。ナオキくんが言ってたような子供の頃に聴いていた刷り込みみたいなのは山下達郎かなあ、今も好きなんですけど。
その後L’Arc~en~Cielをきっかけに、雑誌を買い始めて、そしたらMUCCが出てきて、カッコイイなあと。MUCC聞いてたらその流れで海外のメタルも好きになって…、激しいのが好きになっていったんですけど、だんだん「激しいことやっても周りに勝てる気がしないな」という気がしてきて。
KAZAMI:そういう人たちはいっぱいいるしねえ。
健希:それなら違うアプローチをしたいなあと思って、綺麗なギターを使う方向に変わっていったという感じです。
ナオキ:最初7弦ギターだったんですよ。7弦だけレギュラーなんだっけ? ほかの弦は1音上げて。ちょっと初回から縛りプレイでゲームを始めた! みたいな不自由な状態でやってて、そういう面でも変わってるなあと思いました。あえて幅を狭めて自由になるみたいなプレイスタイルで。
zumi:ああ、ナイフだけでバイオハザードをクリアするみたいな。
健希:そんな感じです。
zumi(Dr)
zumi:僕は父親が趣味でドラムをやっていて、母親がピアノをやっていて。それで車で出かけるときにやっぱり音楽をかけるわけですよ。財津和夫さんのチューリップとか。そういう意味では音楽の原体験はチューリップですね。
そして僕もL’Arc~en~Ciel を好きになって、DIR EN GREYが好きになって…、そこから洋楽邦楽問わず幅広く聞くようになって…。そこからドラムセットが家にあるものだから、ドラムに興味を持って、小学校六年生の時に「六年生を送る会」みたいなものがありまして、そこでドラムを演奏しまして。
KAZAMI:早いね。
zumi:そこから中学校入ったらやらなくなっちゃったんですけどね。
――えっ。
zumi:中学は野球に夢中になっちゃって…。
――えっ。
zumi:それがまた野球が下手くそすぎて…、たしか3年間で公式戦は一回しか出たこと無くて、その一回も新入生なら誰でも出れる公式戦だったんです。つまりは実質出れてないと言っていいですね…。それで才能の限界を感じて、音楽はずっと好きだったし、ドラムに戻ってきました(笑)。
KAZAMI(B)
KAZAMI:僕は親父が元バンドマンで、母親がBUCK-TICKが大好きな”バンギャル”な家なんです。家にラルクやBUCK-TICK、それにTHE STREET BEATSもあったし、とにかくすごくたくさんロック系のCDやビデオがあったんです。周りの友達が中学の時に「バンドやろうぜ! 」と言い出した時に、「じゃあウチにいっぱいあるからビデオ見ようぜ」みたいな。それでパートを決める段階になって「オマエ背が高いからベースやれよ」みたいになって、中3の時に始めたのかな…?
――ちょっといいですか「背が高いからベース」とは?
zumi:今俺もそれピンとこなかった…。
KAZAMI:え~、言われません? 竿自体が長いからだと思うんですけど。そんな理由でベースを持ち…。それで高校に入った頃から周りがだんだん海外のメタルに興味を持ちだした頃に、Slipknotにハマって。
そこからギルガメッシュ、lynch.、DEATHGAZEのライブに行くようになって。そのへんのヴィジュアル系にドーンとハマってたんですけど、高校終わりくらいに化粧とかしないでガツーンと中身で勝負だ! と一回ヴィジュアル系から離れてメタルコアのバンドに入って長くやってたんですけど、その後結局なんかメイクするしないに拘る必要もないんじゃないのと考えていた時にyazzmadに出会うという。
――お話を伺っていると、一旦激しい音楽を通過して今のような歌モノをやっているというのが興味深くて。また、KAZAMIさんは加入したばかりだということですが、久々にヴィジュアル系シーンに戻ってきた印象は。
KAZAMI:もうねー、雰囲気がぜんぜん変わってました。僕が観に行ってた頃と。
最近昔のライブの映像もよく観てるんですけど、フリとかも全然違いますもんね。それに僕が見てた時期よりもTwitterやブログが普及しすぎている分、そういうところも変わってきてるんでしょうね。
――ところで楽曲の世界観を作る上で気をつけているところはありますか?
ナオキ:歌詞やメロディ考える上で、大事にしてる、こだわっている部分は、一曲の中にひとつは「この言葉は絶対に無きゃダメだな」という、フックになるような言葉をいれるようにしています。なんか嘘くさいなと思ったら、全部やり直して書きなおしてまた考えたりとか。
本当にちゃんと心の中から出てきた言葉を、紡いで作り上げていくというか。初めて聴いた時にもしっかり頭や耳に残るようなフレーズを考えて作っています。
健希:昔は何も意識してなかったんですけど、お客さんのことも考えずにただ曲を作って演奏することだけを考えていたんですけど。ちょっと色々変化があって、左利きというのも珍しいじゃないですか。ステージ上だとKAZAMIがガンガン動くし、体も大きいし。彼とは違った目立ち方、違う方法で自分を見せたいなと思うようになって。
zumi:僕は基本的には叩きながらナオキさんと一緒に歌ってるんですよ。
ナオキ:あと曲間のタイミングは全部zumiさんがやってるので、そこはリハーサルでも詰めてます。
健希:そこはzumiさんが司ってるね。
zumi:まあ同期押すだけですよ! (笑)
ナオキ:だからそのタイミングひとつで次の曲の見え方って全然変わると思うんですよ。
健希:この人が間違えたら全部台無しになるという…(笑)。
zumi:僕はコーラスをする時もあるんですけど、歌心を大事にしたいというか…。
KAZAMI:ドラムがコーラスするので、サビとかでもギターとベースが前にバーンと出れる。見た目も派手だし、音も厚いみたいなこともできるということですね。
――ワンマンだと曲間やセットリストも色々拘れることも多いと思うんですけど、たとえば最近のイベントって持ち時間が30分以下だったりするじゃないですか。そういう時にどうやって世界観を出すようにしているのでしょうか。
ナオキ:この曲を推したい、伝えたいという曲が時期によって1曲ずつくらいあるんですけど、それをセットリストのどこに置いたら一番映えるかというのを考えて組んだり、演出…たとえば台詞のような直接的な言葉だったり、時には演技だったり、SEも毎回変えたりしているんですね。ライブ全体の流れや曲の間でもyazzmadというものをもっと伝えていけたらと思っています。
――4月6日に高田馬場AREAで主催イベント「Last Stop Asylum」があるそうですね。
ナオキ:現体制になってから自分たち主催というのは初めてなので、色々気合をいれて動いています。出てくれるバンドさんもすごくキャラが強いじゃないですか。なので、そこに音楽面や演奏技術でも負けないように、できることは必ずあると思うんですね。
「今日、この日じゃないと見れなかったね」というステージにしたいんです。そのへんは色々なものとの戦いになってくると思うんですけど。消防法とか。
――「消防法に勝つ」って受け取り方によっては犯罪予告ですよ。
ナオキ:(笑)。ライブハウスの今までの流れてはNGだったこと…、普段のイベントやライブだと無理だよねダメだよねっていう、自分たちの中にあった壁を一旦とっぱらって、「ありえなくない? 」って思われるようなこと、そういう記憶に残るようなイベントにしたいんです。凄いって思われたり、お客さんが誰かに言いたくなるようなライブにしたいです。僕、友達とかとLINEでやりとりするんですけど、そういうやりとりって面白いじゃないですか。ツイッターでリンクされてたりとか。そういう広がりって面白いじゃないですか。
KAZAMI:その人のフィルターを通すことによって違うのが混ざって伝わるというか。
ナオキ:そういうのを作るのも醍醐味なのかなと思うし。
KAZAMI:僕とzumiさんはチームエゴサーチですからね(笑)。
――それは公言してもいいことなんですか?
zumi:僕、前にサーチする言葉を間違えてツイートしちゃったんですよね(笑)。
KAZAMI:「ずみさん」ってツイートしちゃってね(笑)。
zumi:なんだか最近、KAZAMIくんが加入したことで、音楽の部分だけじゃなくって、他の皆の人間的な部分も出てくるようになった気がします。
KAZAMI:それまでのyazzmadは硬いイメージがあったと思うんですけど、そこに僕がポンと入ったことによって変わった部分はあるかもしれません。思うがままにTwitterとか書くものだから(笑)
zumi:今までの延長線上じゃない、意外性のあるライブがしたいですね。
KAZAMI:それがウソ臭くならないようにというか、自分たちのルーツの中で引っ張っていきつつやるみたいな。裏付けがある中で、これまでになかった領域に行きたい。
健希:仲良しのバンドが出てライブやって最後にセッション~みたいなのではないイベントにしたいです。
ナオキ:そういうのも楽しいんだけどね、そうじゃないものもあるんだよということを提示したい。音楽やライブはもっと自由なんだっていう「気づき」を生ませたいです。
■【2015年4月6日(月)】高田馬場AREA
yazzmad主催公演「Last Stop Asylum」
[CAST]yazzmad/emmuree/The Benjamin/Femme Fatale/LIPHLICH
OPEN17:00/START17:30
ADV \3,500/DOOR \4,000(D代別)
[プレイガイド]
・e+
【問】高田馬場AREA TEL 03-3361-1069
■黒夢リスペクトアルバム「Revision Underwear」にyazzmadの参加が決定!
2015年3月25日RELEASE
黒夢リスペクトアルバム「Revision Underwear」
【参加アーティスト/収録曲】
HER NAME IN BLOOD:CAN’T SEE YARD
THE BROTHELS:13 new ache
トリルダン:CANDY
yazzmad:後遺症-aftereffect-
SPEECIES:BARTER
THE WASTED:HELLO,CP ISOLATION
SAGA:ミザリー
LOKA:BAD SPEED PLAY
SAY MY NAME.:NEEDLESS
THE BLACK SWAN:SICK
凛:アロン
Vampillia:Heavenly
商品価格:¥3500(税別)
型番:GEI-002
LABEL:Geishun