記者「タレント、有吉弘行(40)が司会を務める『有吉反省会』(日本テレビ系)って見てますか」
　
　デスク「ああ、日曜日深夜に放送されている番組だよね」
　
　記者「4月からは芸能マスコミではあの番組が”タレント再生工場”になっている、と注目されています」
　
　デスク「”あの人は今…”状態の売れない芸能人でも番組に出た途端、再ブレークの可能性が高くなるってか」
　
　記者「過去に芸能界を賑わせた人たちから出演オファーが続々と届いているようです」
　
　デスク「へぇ~」
　
　記者「番組の進行はゲストが反省したい事を告白し、検証VTR後に有吉が内容をさらに掘り下げ、番組の最後に『禊(みそぎ)のお時間』でゲストに科す『禊』の内容が有吉から発表されます」
　
　デスク「で、どんな芸能人が出たがってるの?」
　
　記者「特に多いのが1980~90年代のタレント、俳優、女優たちですね。これをきっかけに露出が増えた人もいて、番組と芸能人の双方に利益があります」
　
　デスク「テレビ局にも利益があるっていうのは、ゲストのギャラが安いってワケね」
　
　記者「そうです。かなり格安で7万円台からスタートです。これだと最も安いギャラと言われている文化人枠よりやや高い程度なので、制作費がかからない。一方、芸能人側も反省する内容を創作しやすい。ここだけの話、強引に面白い反省内容のエピソードをマネージャーと相談しながら作る人もいますよ」
　
　デスク「ありがちだなぁ…」
　
　記者「まあ演出の範囲ですが、嘘と真実の境界線が一番視聴者受けするらしいです。あとは半分嘘で半分真実を混ぜると、嘘の部分も本当だと視聴者は思ってくれる」
　
　デスク「確かに見るほうはそうなるよな」
　
　記者「過去に売れたタレントの再ブレーク方法としては当時の話の暴露話が最も受けますが、もちろん美化や脚色もあるようです」
　
　デスク「女性タレントが2股かけて不倫してたり、事務所の社長がヤクザだったり、芸能界はドロドロした世界だからな」
　
　記者「そこまで言ってはおしまいです(笑)。誰もが再びスポットライトを浴びたくて、もう必死なんですから」
　
　デスク「その気持ちは、分かるよ」
　
　記者「とにかく、嘘を言ってまでこの番組に賭けるのは、出演すれば確実に仕事が入るのは間違いありません。例えば大場久美子(55)、かとうれいこ(46)、菊池麻衣子(40)もこの番組がきっかけで再ブレークしています」
　
　デスク「芸能界は一度やったら、なかなか辞められないおいしい世界ってことか…」