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スピードスケートでバンクーバー五輪男子500メートル銀メダリストの長島圭一郎(32)=日本電産サンキョー=が17日、現役引退を発表した。日本電産サンキョーによると、引退後は同社の総務部の所属となり、スピードスケート人口の拡大と、若い世代の選手育成に関わっていくという。
【写真】スケート長島、「余裕ない」
長島は06年トリノ、10年バンクーバー、14年ソチと冬季五輪3大会連続出場。バンクーバーでは同僚の加藤条治を抑え、銀メダルを獲得した。「3回(五輪に)出て金が取れなかったら、才能がない。辞めます」と話して臨んだ昨年2月のソチ五輪では6位に終わったが、会社の慰留もあり、今季は現役を続行していた。
<宮城・東北 真壁賢守投手>
2003年(平15)夏、2年生エース、ダルビッシュ有を擁する東北(宮城)は決勝で常総学院(茨城)に2-4で敗れた。腰痛と右すね痛を抱えたダルビッシュを好投で助けた右サイドスロー真壁賢守(けんじ、29=ホンダ投手コーチ兼マネジャー)は、その大会で人生が大きく変化したと振り返る。
背番号18、黒縁メガネの右サイドスロー。東北の2年生控え投手真壁は、甲子園が終わると日本中から「マカベッシュ」と呼ばれるようになっていた。12年たった今も、トレードマークのメガネ姿は変わらない。
真壁 あの夏はすごい1カ月でした。全てが急で、人生が180度変わった。今、こうしてホンダのユニホームを着ているのもあれが原点なんです。
夏の県大会1週間前。若生正広監督から上手投げから横手投げへ転向するよう勧められた。
真壁 なかなか受け入れられませんでした。サイドは上手で通用しない選手の苦肉の策だと。
だが、県大会2回戦仙台三戦で上とも横でもない「中途半端」なフォームで打ち込まれたのを機に、大会中にサイドのフォームを磨いた。そうして迎えた夏の甲子園。「経験でベンチに入れてもらった」と思っていたが、初戦で先発のダルビッシュが2回で降板。続く2番手斎藤が持たず、3回表無死満塁のピンチでいきなり出番が訪れた。
真壁 (ダルビッシュ)有に(若生)監督が「どうだ」と聞いたら「もういいです」とあいつが言って。いいんだ、と(笑い)。ブルペンで5球ぐらい投げてすぐに呼ばれました。初の甲子園のマウンドを味わう余裕はありませんでした。
守備の乱れもあり、4失点し7-6と1点差に迫られたが、4回以降は見違える投球を見せた。5~7回を無安打で抑え、7回裏の猛攻を呼んだ。最後まで投げて7回5安打1失点勝利。堂々のデビューだった。
準々決勝は先発5回2/3を1失点、準決勝は抑えで4回1/3無失点。この期間中に左対策として磨いたシンカーで三振も奪った。ダルビッシュが本調子でない分、「俺がやらなきゃ」という責任感が生まれていた。だが、決勝は満身創痍(そうい)のエースに任せた。
真壁 ダルビッシュのチームですから。ブルペンで肩を作りながらも、最後まで投げてほしいと思っていました。
盟友ダルビッシュとともに3度甲子園を経験し、いずれも大旗には届かなかった。翌春センバツの準々決勝済美戦では、6-4の9回2死から逆転3ランを浴び号泣。夏は3回戦で千葉経大付に延長10回で敗れた。春に泣いた分、最後の夏の涙はこらえた。
他の高校ならエースだったかもしれない。大学時代、周囲が持つイメージに耐えきれず、野球に身が入らない時期もあった。だが、今はダルビッシュがいたからこそ、自分があると話す。
真壁 「こいつを抜かそう」とは全く思わなかった。むしろ、ダルビッシュの2番手としてのプライドがありました。今も毎オフに連絡を取りあって食事しますが、お互いリスペクトしている部分はあるのかな。
東北福祉大を経て、現在はホンダで投手コーチとマネジャーを務める。
真壁 今、野球人生で一番充実しています。都市対抗優勝を目指し、1日1日を大事に過ごしたい。ダルビッシュの後ろで開花できたように、監督ではなくコーチとか、サブの立場が合っているんだと思います。
今も誇りを胸に、日本一を目指している。(敬称略)【高場泉穂】
「西武8-4楽天」(16日、大宮)
西武・森にとって、初めての経験だった。五回、同点に追いついた直後。目の前でメヒアが敬遠された。「前の打者が敬遠されたことは記憶にない」。怒りに火がついた。2死一、三塁。左腕・西宮の代わりばなの初球を豪快に粉砕した。
148キロ直球を右中間席上段まで運ぶ勝ち越しの3号3ラン。「気持ちよかった」。プロ初の1試合2発を放った前日に続く一発に、田辺監督は「ベンチも勢いづいた。敬遠で燃えるものがあっただろう。並の19歳じゃない」と賛辞を惜しまない。
大阪桐蔭時代から左腕を苦にし、昨季も対左投手は打率・167。それでも地道に練習と研究を積み重ねた。「昨年は苦労したけど、練習したことが出せた」。前日の今季1号もプロ初の左腕からの一発。若獅子は日々、成長している。
デビュー戦で2回KO勝ちをしたボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・寿以輝(18)と判定勝ちを収めた中沢奨(22)の一夜明け会見が17日、大阪市内の大阪帝拳ジムで行われた。
【写真】寿以輝の入場シーンで感極まって涙が止まらない母・みるさん
寿以輝は試合に関して、「今まで味わったことのないほど緊張した」と語り、「満足はしていないが、実力は出せた。練習をもっとしたい」と今後の展望を話した。
「注目されるのは好き」という寿以輝。「面白さは父よりも上」とトークへの自信もアピールした。
試合に対する父からの講評は特になく、母からは「まだまだ」とのコメントをもらったそうだ。
中沢は「攻めが単調だった。初めてメキシコ人と試合をしたが、やりづらかった。途中から修正し、自分のペースにできたのは良かった」と振り返った。
両者とも最終目標は世界王者。次なる戦いに向け、先を見据えていた。
マーリンズのイチロー外野手が、敵地でのメッツ戦に代打で出場し、今季初長打となる三塁打を放った。
イチローの本塁突入動画
イチローは4-5の7回1死で登場。初球のボール球を見送ると、2球目バントの構えを見せたが見逃しストライク。その後、フルカウントとなってからファウルで粘ると、最後は9球目の83マイル(約134キロ)のチェンジアップを振り抜き、右中間を深々と破った。フェンス手前まで届く大飛球で、俊足を飛ばして一気に三塁まで到達。今季初長打は三塁打となった。
イチローはその後、ゴードンのニゴロで本塁に突入。捕手のタッチを巧みに避け、もう1度ホームベースを左手で触りに行った。捕手ももう1度タッチに行き、際どいプレーも判定はアウト。その後、マーリンズはチャレンジを要求し、セーフへと覆った。判定の再確認は5分44秒後という異例の長さに及んだ。ヤンキース時代の2012年プレーオフで見せ、米メディアから「忍者」と形容された本塁突入の再現と言えるプレーだった。イチローのスーパープレーでマーリンズは同点に追いついた。
イチローは正左翼手イエリッチの負傷で前日まで2試合連続出場。この日はイエリッチが復帰したため、ベンチスタートとなっていた。